たまプラーザはら内科・消化器クリニック

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査は、超小型カメラを搭載した内視鏡を肛門部から挿入して、直腸から大腸まで直接内部を観察し、盲腸の粘膜の炎症や大腸ポリープ、大腸がんなどの有無を調べます。大腸の色の変化や粘膜の変化まで詳細に検査することが可能です。また、検査中にポリープなどが見つかった場合は、生検のための組織採取を行うほか、良性の小さなポリープであればその場で切除することも可能です。
現在、日本人の成人男性の11人に1人、成人女性の13人に1人が、一度は大腸がんにかかると言われています。死亡原因としては、男性3位、女性1位の疾患です。ですが、早期発見で命にかかわる状態まで進行するのを防ぐことができるので、40歳を過ぎたら定期的に大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

次のような方に大腸内視鏡検査をおすすめ

大腸がんのリスクは、40歳から年齢が上がるごとに高まり、60歳代でピークを迎えます。早期の大腸がんは自覚症状がほとんどなく、内視鏡検査以外で発見することは難しいもの。40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受診し、その後も定期的に検査を受けることをおすすめします。

大腸ポリープとは

大腸ポリープにはさまざまな種類がありますが、多くが良性で、生検で良性と判断した場合には検査中に切除します。中には「腺腫」と呼ばれるポリープの場合があり、このポリープは放置するとがん化することがあります。大腸がんは初期にはほとんど自覚症状がなく、血便や、便秘・下痢を繰り返す便通異常、腹痛、便が細くなる、体重減少などの症状が出る頃は、すでにかなり進行しています。
早期発見・早期治療が重要になるため、40歳を過ぎたら定期的な大腸内視鏡検査をおすすめします。
また、良性ポリープを早めに切除すると、大腸がんになりにくいという研究結果もあります。良性ポリープには切除したほうがいいものと、あえて残したほうがいいものがありますので、見つかったら慎重に検討します。

当クリニックの大腸内視鏡検査の特徴

熟練の技術と鎮痛剤で、痛みのない検査

豊富な大腸内視鏡検査の経験を持つ院長が、患者さまの負担が減るように検査を行います。鎮痛剤も、患者さまに痛みが出ないように使用していきます。

飲みやすい下剤で、苦痛を軽減

大腸内視鏡検査を行うためには、検査前に約2リットルの下剤を飲む必要があります。この下剤の味が非常に飲みづらく、途中で吐いてしまう方もいらっしゃるため、当クリニックでは比較的飲みやすい下剤を使用しています。

炭酸ガスで検査後の腹部膨満感を軽減

大腸内視鏡検査では、大腸の内部を観察するため、空気を送りこんで腸を膨らませる必要があります。奧に入り込んだ空気はすぐに排出することができないため、検査後数十分から数時間ほどお腹が張って苦しいことがあります。
当クリニックでは、二酸化炭素の炭酸ガスを送気の際に使用して、検査後の腹部膨満感を軽減しています。炭酸ガスは空気より身体への吸収力が高いため、拡張した部位の収縮が早く、膨満感による苦痛が緩和されます。

大腸ポリープの日帰り手術も可能

内視鏡検査中に大腸ポリープが見つかった場合は、その場で良性か悪性かを検査して、悪性の場合は大きさにかかわらず切除します。良性の場合は、切除か経過観察かを医師が慎重に判断して、必要な場合には切除します。
患者さまによって異なりますが、小さな良性ポリープの切除手術の場合は、検査時間が5分ほど延びる程度です。ポリープの状態によっては20分ほど延長する場合もありますが、痛みはありません。当クリニックでの切除が難しいと判断した場合は、連携先の総合病院をご紹介します。

個々の大腸の状態を精細に診断

長さが平均で1.5mほどの大腸は、人によって状態はさまざまです。非常に長い方もいれば、癒着を起こしている方、粘膜が黒っぽい方、強く湾曲しているために便秘になりやすい方など、多種多様です。また、腸が腫れ上がったように太くなっている方の中は、下剤が原因となっている場合もあります。
大腸の様子は、実際に内視鏡検査を行って診断してみないとわからないことが多くあります。当クリニックでは、このように実際に内部を観察して精細な診断をすることで、治療方針を立てていきます。

患者さまに寄り添う治療

大腸内視鏡検査の結果、大腸の状態や便通などの不調の原因が判明したら、投薬や生活習慣改善のアドバイスで改善を図っていきます。とくに潰瘍性大腸炎などは根気強い治療が必要になりますが、院長は大学病院で多くの経験があります。どのような症状でも患者さまに寄り添った治療を行っていきます。

大腸内視鏡検査で
発見できる疾患

  • 大腸がん

    初期症状がほとんどなく、内視鏡検査以外では早期発見が困難

  • 大腸ポリープ

    多くが良性で、切除するかの判断は専門医による診断が必要

  • 潰瘍性大腸炎

    大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患。 下血や下痢、腹痛などの症状があり、難病指定されている

  • クローン病
    (炎症性腸疾患)

    大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍を起こす原因不明の疾患で、難病指定されている 腹痛や下痢、全身の倦怠感、下血、発熱・痔ろう・裂肛などの肛門病変、腹部腫瘤、栄養障害、貧血などの症状が生じる

  • 感染性大腸炎

    細菌やウイルスが口から入って腸に炎症を起こす感染症で、食中毒などが代表的

  • 大腸メラノーシス

    センナ・大黄・アロエなどの大腸刺激性の下剤を長期的に摂取した結果、大腸の粘膜に色素が沈着して黒ずんだ状態になる。 病気ではないが、大腸の神経の機能が悪化する恐れがある

  • アメーバ性大腸炎

    赤痢アメーバが大腸粘膜に感染して発症する 粘血便や下痢、テネスムス、排便時の下腹部痛などの症状が生じる。

検査の流れ

大腸内視鏡検査は大腸ポリープが見つかった際には切除手術を行うため、事前説明が必要になります。

そのため、まずは予約後にご来院いただき、問診や検査のご説明、検査の予約を行います。

  1. 1検査前

    前日までに下剤を取りに来ていただき、ご自宅で飲んでいただきます。

  2. 2検査

    腸の中がどのくらいきれいになっているか、お通じの状況で判断してから、検査室へご案内します。腸の内部の状況によっては順番が前後することもありますので、ご了承ください。

    検査を始める前に、腸の動きを止めるために点滴で脱水を抑えながら腸の動きを止める薬を入れていきます。静脈麻酔をご希望の方には、この時に麻酔も打ちます。

  3. 3検査時間

    ポリープ切除の必要がない場合、検査時間は10分程度です。小さな良性ポリープのある場合は15分程度、ポリープの数や状態によっては20~30分前後となります。

  4. 4結果のご説明

    静脈麻酔を行わなかった方は、検査終了後に結果のご説明をいたします。
    静脈麻酔を行った方は、15分から30分程度院内でお休みいただき、その後結果のご説明をいたします。

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