たまプラーザはら内科・消化器クリニック

コラム

潰瘍性大腸炎について

たまプラーザはら内科・消化器クリニック院長の原雅樹と申します。

 

ここでは、当院が力を入れている疾患である潰瘍性大腸炎についてご紹介をしたいと思います。今回はその概要について書きたいと思います。

そもそも潰瘍性大腸炎という病気を聞いたことはあるでしょうか?当ホームページのコラムにも掲載させて頂いておりますが、厚生労働省の定める指定難病に該当する疾患で、発症原因や根本的な治療法が現在のところないとされている疾患です。現在、本邦の患者数は約22万人以上とされており、現在も年々増加していると考えられています。

発症は若い方(10代や20代)に多いとされていましたが、最近では40代・50代以降の方の発症も珍しくない疾患です。

症状として多いものは血便や下痢、腹痛等の消化器にまつわるものが多いですが、無症状(検診異常等の精査)で発見されるケースもあります。

診断は主に内視鏡検査(大腸カメラ)を行い、組織検査等を行うことで診断が可能ですので、そのような症状がある方や血縁者に潰瘍性大腸炎やクローン病といった疾患がある方は内視鏡検査含めた精査をおすすめします。

根本的な治療法がないのが現状ですが、症状をうまくコントロールし、安定した状況を保つこと(寛解と言います)が大切で、寛解状態の場合は大きな制限等なく生活が可能な疾患ですので、定期的な通院をされていない方やたまに症状が出るような方は個々に合った治療を提示しますので、ご相談ください。新薬含め治療薬がたくさん開発されている分野でもあり、以前に良くならなかった場合でも治療薬を変更や調整することで寛解を得られるケースも多くなっています。

当院では基本の5ASA製剤やステロイド、免疫調節薬、各種生物学的製剤を用いた治療を積極的に行っていますので、気軽にご相談ください。

ページトップへ